マンションリノベーションのスケルトン現場での墨出し作業でした。

「墨出し」とは、簡単に言いいますと、
設計図面に則して、現場の床・壁・天井に１：１サイズの
寸法を描き写す作業です。
墨（墨汁）で寸法を出し、プラン通りに納まるか検討、調整しながら
進めます。

これが無いとか、ミスがあると、たいへんなズレも生じてしまいますので
レーザー機器で縦横、水平、垂直の基準点を計測し、
壁や設備機器の位置、材料ごとの厚みなどを
計算し確認しつつ慎重に行います。
全体を描くと、スケールに現実感が出てきます。

中古の建物の場合、既存の床や壁にゆがみがあることも多く、
そして買いたいした後のホコリがすごいので、
墨出しが新築と比べて、ずっとたいへんですね。

そして本日は、別現場での打合せでした。
こちらもスケルトン状態にして、
詳細打合せに入っております。

タイルやケイソウ土、フローリングのサンプルも用いて
イメージの提案です。

2件とも新居で春を迎えます。

つい先日、内見ご案内をした人気の中目黒駅近くの
マンションですが、個人的にもとっても気になりました。

築30年超で、レトロな雰囲気を期待して建物に入ったところ
玄関ドアの色から、ただモノでない雰囲気がありました。
どんな経緯によりピンク？

キッチンはダイニングカウンターを造作していて
かわいい3連のペンダントもつけています。

他もありきたりではなく・・・

リビングの壁は鮮やかなオレンジ色の塗装
そして大きな鏡貼りにミラーボール、
ピンクのトイレの壁、
フランスの賃貸アパートで好きに装飾したような
雰囲気です。
60平米弱で、このエリアには希少な3000万円台なかば。
二人暮らしに、またはお子様一人追加には
十分なプランができる物件でした。
さらにリノベーションなら好きに快適にチェンジできるでしょうね。

去る1月18日に概要が発表されました。
今国会では予算成立が一番重要なはずですが、
そのH21年度の第2次補正予算よりも優先されてしまうホットな？
議題が豊富な状況で、時間はかかりそうですね。
あくまでも正式な成立は、今国会後によります。
ただし、今年平成22年中にリフォーム工事を計画の方にとっては、
少しでも補助金対象が増え朗報といえるものでしょう。

国土交通省発表の住宅版エコポイント制度の概要はこちら

リフォームで具体的には、断熱性向上（遮音性も向上）効果のある
・インナーサッシの取付、
・複層ガラスへの交換、
・室内の段差解消（バリアフリー化）

あたりになるでしょう。
改修工事1箇所当たりのポイント（1ポイント＝１円）は、
正直それほど大きくはない額なのですが、
施主にとっても　リフォーム業界に有効的だと思います。
申請手続き、審査手続きが面倒でないことを期待します。

インナーサッシは私も自宅で取付ていますが、本当に効果がありますよ。
（残念ながら過去の施工ではエコポイントの対象にはなりません）

2010年、スケルトンリフォーム工事もスタートです。

文京区の解体だけを昨年中に先にしておいた現場も
本工事にいよいよ入ります。
また逗子のマンションも解体工事となったので、
スケルトンになった状況で詳細設計を進めています。

現場からは250mlサイズの懐かしいデザインのCOKE缶を発掘！
の報告が。70年代モノでしょうか？

そして今週末には杉並区のマンションも売買のお引渡しとなり、
リノベーション前の調査解体を予定しております。

春先には順次完工となります！

経過レポートもしていきますが、
完工時の見学会なども計画いたしますので
お楽しみに！

11月後半に日本ホームインスペクターズ協会主催の
「ホームインスペクターズ資格試験」がありました。
『ホームインスペクター』とは何ぞや？かと思います。

詳しくは協会のホームページをご覧いただくとして、
簡潔には、

これからの中古住宅流通市場の活性化のため、
携わる不動産屋も住宅リフォーム工事屋も
中古住宅の取引、建築、調査方法
についてのきちんとした知識を持って、
買主にもっと分かりやすい業界になるようにすべし。

という目的から、「資格」認定をしようという動きになっています。

そして去る12月中旬に、その合格発表がありまして、
フロムスケルトンに携わるスタッフも計4名が合格となりました。

50問中39問以上正解が合格ラインで、合格率が18.9％、
受験者数約1000名弱のうち、合格者186名中の4名ですので
まぁ悪くない数値ではないかと自負するところです。

ちなみに総受験者数の規模や難易度は全く異なりますが、
宅地建物主任者資格試験の合格率：平均約17％、
インテリアコーディネーター試験の合格率：平均約21%、
二級建築士試験の合格率：平均約22%
（さすがに一級は約10％と難関です）。

専門知識を有しておりますので、
中古リノベーション、リフォームをお考えの方は
どうぞ安心してご相談ください、という宣伝でした。

＜文京区スケルトン現場見学会開催のご案内＞

解体工事完了したてのスケルトン状態の中古マンションです。
今回オーナー様のご好意により、スケルトン状態の室内
見学会を開催いたします。

工事や設計関係者、または自ら施主となった時くらいしか
スケルトン（躯体）状態の現場を
実際に見るチャンスはめったにないかと思います。
築25年超の中古マンションの中身はどうなっているの？
こんなに変えられるんだ！
ということを現物で知ることができる機会となります。

＜スケルトン現場見学会の概要＞
日時：12月12日（土）　13時半～15時半内。
所在：文京区音羽1丁目
物件：9階部分、専有面積約65㎡
交通：東京メトロ有楽町線「護国寺」駅徒歩約6分
申込締切：12月11日（金）16時まで

工事スケジュールは新年1月半ばに内装着工～2月末に改修完了予定。
完成オープンルームも開催を予定させていただきます。

beforeからafterの変化は、スケルトンリフォームの醍醐味ですが、
普段はホームページや雑誌の写真や図面だけなので、
なかなかイメージし切れないかもしれませんね。

↑解体前の玄関から廊下をみたところです。

当日は現場でのポイント解説に加えて、中古住宅購入＋リフォーム
による住まい取得の手法のご説明、個別相談の対応もいたします。

管理面でも厳格丁寧なマンションであるため、
ご参加希望を事前の完全予約制で受付いたします。

メールでのお申込は、
こちらまで

または下記お電話でも受付いたします。
03－5775－7341

詳細はご参加申込状況により、お申込いただいた方にお知らせします。
お問合せは担当：㈱タウン・クリエイション吉田まで

二子玉川駅から徒歩13分、
静かで緑が多いエリアにあり、
間もなく築40年弱となるマンションの1室で
スケルトンリフォームのプロジェクトが進行中です。
7階住戸のバルコニーからの眺めが素敵な物件です（撮影10月）。

テーマは、”CAFE　に住まう”

※上はエー・ディーアンドシー施工の実際のカフェ。参考イメージです。

もともとは　↓　のような間取り（専有面積53.9㎡）でしたが、

制約がある中で、どんな空間に変えることができたのか、
ぜひ、ご見学にお越しください。
１人暮らし、カップル、そしてファミリーのLDKを
街中のカフェのような空間に、という一つの提案です。

これから中古物件を探したい方も、
ご自宅のリフォームをお考えの方も
コーポラティブハウスなど自由設計中の方にも
きっと参考になると思います。

見学会はオーナー様と相談の上、
後日開催予定です。
詳細決まりましたら、完成状況とともにお知らせいたします。

before　　　　　　　　　　　　　工事前半の現場

案内した住戸の窓を開けると眼前に
大きな観音様のご立像が！
住まい取得がスムーズに進みますようにと
思わず両手を合わせました。

なかなかのインパクトです。

天高く、秋晴れの下、逗子に行きました。
市役所の建物もなかなか格好よく映えています。

今回依頼を受け、駅から10分弱とこのエリアで
希少な中古マンションの物件調査を実施。
1970年代の建物で、同年代！と親しみが湧きます。

敷地のとりかたも余裕があって、
住戸は2階建てタウンハウス状、
米軍敷地内にあるアパートのような雰囲気もありました。

階段手摺や照明器具にも味があり、
設計のプランニングもそれらを生かすなどで、
楽しくなるのではないかと思います。
内装は年数を経ているので全体的にそれなりの
改修は必須です。
海をイメージさせる地域風のインテリアでも、
ミッドセンチュリー調などでも合いそうで
とても良い素材といえる建物でした。

先日代々木方面の中古マンションの内見ご案内をしました。

築30年超でありながら、同日に見た築浅のマンションと比較して
みると、ずっと良い状態で高級感があります。
やはり建物も管理、メンテナンス次第だとあらためて思いました。
まぁそれなりに管理費は高いのですが、最近のマンションのように
過剰な共用スペースや設備の維持に経費がかかるわけではなく
質を保持するためでしょうね。

さて、キッチンには　Magic　Chef　製（USA)のちょっとレトロな機器が
設置されていました。

料理好きの方か、母国のブランドが使いやすかったのか。
最新も確かにいいですが、このような設備を利用し雰囲気よくコーディネートされた家
も素敵だと思います。

ただ間取り変更のリノベーションには、
壁やその他住宅設備に絡んで、ちょっと制約が多い物件でした。